コラム

知られざるファンドマネージャーという職業【川合直也】

社員紹介

「ファンドマネージャー」金融に携わる者や、投資に興味がある人であれば、必ず聞いたことがある言葉。しかし、ファンドマネージャーの素顔や生い立ち、思考など謎に包まれていることが多い。

今回、fundnoteのCIO(最高投資責任者)であり、ファンドマネージャーの川合直也の本性を第2回シリーズで迫る。第1回目は「ファンドマネージャー」としての基礎をつくった生い立ちを取り上げた。

川合さん、これまでの生い立ちやご経歴を簡単に教えてください

川合:1991年生れ、出身は三重県です。父親がメーカー勤めで、海外転勤の都合で小学生の時からタイに住んでいました。中学生の時に日本に帰国し、そこから名古屋に住んでいました。
高校時代は理系で、大学は京都大学の総合人間学部に入学しました。 株のトレーダーになりたいと思っていたことや、経済の勉強も好きだったので行動経済学を専攻しました。

京都大学を選ばれた理由はなんですか

川合:専攻したい学部があったことや、有名な”熊野寮”に入りたいと思ったことです。 1965年の建てられた古い寮で、月約4,000円で住むことができます。 高校時代に熊野寮を取材するバラエティ番組の動画を見たことがあり、興味関心から住んでみたいと思うようになりました。刺激の強い生活の中で、人間としての深みがぐっと出ました。

大学時代はどんなことに取り組まれましたか

川合:体育会のフェンシング部に入部し、4年間打ち込みました。
競技人口が少ないので何か成果を出せるのではないかと思ってフェンシングを始めたわけですが、真剣に打ち込んだ結果、国公立大学選手権でチャンピオンになったり、全日本選手権に出場したりと実際に成果も出せました。

子どもの頃、夢はありましたか

川合:警察官でした。悪い人が許せないというか、正義感が強いんです。
勉強が得意で官僚になりたいという想いもあり、いわゆる警察官僚を目指そうと考えていました。しかし、高校3年生の時にリーマンショックが起き、リーマンショックについて知る中で考えが変わりました。段ボールを抱えて出てくるトレーダーたちを見て、彼らはリーマンショックが起きるまでの間に金融商品のトレーディングですごい利益を出していたのだと理解し、自分もその世界に飛び込みたいと思うようになりました。

バイブルとなった本はありますか

川合:ベンジャミン・グレアム「賢明なる投資家」はじめ、ウィリアム・オニール、ジャック・D・シュワッガー、など投資で名著と言われているものはほとんど読みました。他には「勝つ投資 負けない投資」、自分の手法にも似ていて大変参考になり、影響を受けました。あとは何といっても「四季報」です。私は中小型株をみているので必ず読んでいて、株のアナリストになった2014年から毎四半期ずっと読んでいます。「四季報」大好きです!

「勝つ投資 負けない投資」で心に刺さったのはどんなところですか

川合:決算資料を読んで”変化”を見つけるというところです。今期決算でどう変わったのか、その変化で居所が変わるんじゃないかという気付きを得るという部分です。
アナリストをしていると、リサーチ対象の会社を深く知ることを重視してしまう傾向があります。その結果、例えば今回決算は悪かったけど、本当は良い会社だから投資すべきだという結論に陥ってしまうところがあります。しかし、いま買うべき株なのか、ここからこの企業はどうなるんだという視点を持つ重要性を認識しました。

好きなエンタメや映画などありますか

川合:何度も観た映画は「ウルフオブウォールストリート」と「マネーショート」です。マネーショートでは若者2人が起業する感じが、自分たちと似ていて照らし合わせてよく観ています。
あとはオーディション系番組やハリーポッターシリーズが好きです。オーディション系番組は、人が成長する姿や、リアルな人間ドラマを観るのが好きなんです。オーディションのその一瞬に勝負を賭けている感じも好きです。ロンドンに留学していたこともあり、ハリーポッターシリーズ好きです。

休日はどう過ごしていますか

川合:趣味らしい趣味が無いんです。仕事してしまったり、株のことを調べてしまったり、チャートをみてしまったり。投資関係の本を読むことも多いです。株以外に好きなことがないし友達も少ないんですよね。強いて言えば、1人で近所の公園でストリートバスケしてるとかですかね。

休日はソロストリートバスケを楽しむことも。
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